冬の久住山・・・50年前を思い出す

さすらい人

2012年03月25日 21:48


☆薄雪の久住山



2月26日今年始めて冬の久住山に登った。
積雪5㎝程度で年々積雪が少なくなっている気がした。

歩きながら、始めて冬の久住山に登った記憶を思いだしていた。それは丁度50年前1962年元旦で21歳の時だった。高校同級生5人でコースは「飯田高原登山口―すがもり越えー北千里―久住山―筋湯泊」で、当日は吹雪で周辺は何も見えず顔は風雪で痛く、道に迷いながらやっと筋湯温泉にたどり着いたことを今も鮮明に覚えている。この時以来友人の一人は親より「登山禁止令」が出て山登りをやめた。
私は逆に山登りにのめり込んだ。死の恐怖を味わいながら不思議である。自分でもわからない。若さだろうか。

☆御池も一部溶けていた。(奥は中岳―2℃)



☆三俣山西峰から見た「北千里ガ浜」(左下)・「すがもり越え」(右した)・「久住山」(左上)



この日、大分5人と福岡4人からの若いパーテイ9人が猛吹雪で遭難し、7名が凍死した。生き残ったのは女性2名だけだった。女性は強い!
場所は「すがもり越え」のすぐ下「北千里」である。九州の登山史で最大の参事といわれているが、この日の昼前私たち5人は「北千里」を通過していた。私の素人山歩きも6年後の転勤で30年間のブランクを経て57歳でまた始まった。
登山歴は通算20年となるが、登山技術は中学卒業程度でただ歩くのみである。

☆三俣山本峰より北峰に向かう
50年後の久住山は風もなく僅かな積雪のなか霧氷を楽しみ、和やかな風景であった。


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☆三俣山北峰より飯田高原



☆三俣山北峰より坊がつる・大船山



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