ラジオ体操始めて35年目

さすらい人

2011年03月20日 18:31

これは私の小・中学時代の友人のことである。雨の日も風の日も365日1日も休むことはなく、「早朝ラジオ体操」を陸上競技場サブグランド(久留米)で始めて35年目となった。

彼は4時に起きて180人~200人分の果物ジュースをつくる。毎朝そのジュースをラジオ体操会場へ持っていき、ラジオ体操参加者に振る舞っている。また出席簿を作っており、毎年表彰をする。賞品は全部彼の提供だ。彼は市内トップクラスの果物屋さんだからできることかもしれない。

参加者の平成22年の成績は次の通り。
 ①365日皆勤者………5名(90歳代…1名、70歳代…3名、60歳代…1名)
 ②360日以上出席者…6名(70歳代…4名、60歳代…1名、40歳代…1名)
 ③300日以上出席者…32名(80歳代…10名、70歳代…17名、60歳代…8名、50歳代…1名)



ラジオ体操参加者は「ピン・ピン・コロリ」で久留米市の財政に寄与しているとか。
1昨年のデーターであるが、参加者のうち6名が死亡したが寝込んで皆3週間以内に天国へ行ったそうである。この「早朝ラジオ体操会」は久留米市の担当者によると1年に6000万円寄与していると感謝しているそうである。

彼は20歳の頃交通事故で重傷を負い、健康の有難さを知りった。健康のために家族で始めたラジオ体操に近所の人も一緒に始めるようになった。そして雨の日も風の日も1日も休まず続けているが、昨年の1日平均参加者は175名にものぼる。



この「健康になった恩返しにと参加者にジュースを振舞い、表彰をして35年目を迎えた。日本全国で個人が主体となった「早朝ラジヲ体操会」はないそうである。

「早寝・早起き・朝ごはん」「継続は力なり」は彼の標語である。

私も退職後は6時に起床して自宅でラジオ体操をしているが、いろいろ言い訳をつくってサボリ、人のために尽くすこともなく肩身が狭い。

ただ、素晴らしい友人がいることを誇りに思い、皆さんに知ってもらいたいと願って掲載した。


 


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